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女のいない男たち 読みました

村上春樹 著 女のいない男たち を読みました。
よい体験をしたので、話をしたくなりました。
ちょうど良いところに自分でこさえた場所があったので、書きます。
ブログっていいですね。

_______ネタバレはありません。_____________
手に取ると、装丁がすてきです。
そして、当たり前ですが、タイトルから予想するボリュームに比較して、
ほんの少しだけ軽くて薄い。
(ヘミングウェイ的な何か重い・厚い本を想像していました。今思えば)
よく考えたら、短編集ですものね。
ああー、ちょっとしか読めないんだわ。読みたい、でもすぐ読めちゃうなあ。
ちょっと悲しく思いつつ、でも買ったそばから貪るように読み始めました。

短編が6本。

何らかの形で女を喪失した男たちが出てきます。

一人一人が体験した喪失の順序、
喪失に気づくまでのステップ、
喪失によって彼らの身に起きたこと。

一つ一つの事象について、化石を掘り出して、年代を計測し、
粘土で肉付けを行うかのように、話が進行します。

記述の丁寧さに、筆者から登場人物へ注がれる愛情を感じます。
人間という、どうしようもないものへの優しさのように受け取りました。

そして、どのストーリーにも、暴力的な、容赦のない、冷酷な気配が存在します。
平和な住宅地の地下に、実は冷たい暗渠があるような感じで。
その気配は薄く、なめらかに、違和感無いように挿入されていて、
女の喪失が決定的になる瞬間にこつ然と姿を現します。

その仕掛けの鮮やかさ。
友愛と暴力が表裏一体だと気づかされる瞬間、
まるで頭の中を「飛ぶ」ような感覚に襲われます。
この作家さんでなければ味わえないような読書感です。

うまい映画を見たときに感じる「地面からちょっと浮くような」高揚感。
フルコースで6本いただきました。
ごちそうさまでした。
記憶があせたころに、また再読したくなる本でした。

好みで言えば、いちばん好きな話は「ドライブ・マイ・カー」。
印象が強かったのは「木野」です。
あのお店に行ってみたい。猫にお出迎えして欲しいなあ。
「女のいない男たち」は、なんというか、課題的な1編でした。
読み終わってすぐには何かを書けないなあ。


女のいない男たち女のいない男たち
(2014/04/18)
村上 春樹

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miwacco

Author:miwacco
女、研究者です。
日本で助教しています。

研究テーマは外分泌。
普段は絵を描くこと、自然を楽しむこと、料理して食べることが好きです。
旅行では温泉つきの旅館に泊まるのが好きです。

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